畳のお手入れCARING FOR TATAMI
美しい畳を保つために
畳は、定期的にお手入れをすることで、美しく長持ちする優れた敷物です。
ここでは、いぐさの畳表を使った畳を掃除する際のポイントや、注意点をご紹介します。
いぐさの「畳」の掃除・お手入れ
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畳の目に沿って、掃除機をやさしくかける
畳の上にあるホコリやゴミは、畳の目に沿って掃除機をやさしくかけましょう。畳を傷めることなく、ホコリやゴミがよく取れます。
特に、食べかすはダニやカビの発生原因となりますので、こまめな掃除を行いましょう。普段のお手入れは、掃除機を丁寧にかけていただければ十分です。
拭き掃除を行う場合は、乾拭きかお湯で固く絞った雑巾で拭き余計な水分は吸収させないようにしましょう。特に新しい畳表の場合は、水分は、部分的な変色の原因となります。 -
カビ対策は「換気と掃除」がポイント
畳表の原材料であるいぐさは有機質の草のため、条件が整えばどうしてもカビが生えます。それは生鮮食料品を空気中に放置したままにしておくと、すぐにカビが生えてくることと原理的には変わりありません。
また、畳表は水分を吸収しやすいので、室内が湿気過多になり不健康な状態になるとカビが生えてきます。カビは3要素(栄養・湿度・温度)で発生します。この要素のうち、1つでも排除できれば、カビの抑制に繋がります。
次のことを心掛けると効果的です。1日に1回は部屋の換気を心がける。
(湿気が淀まないようにする。)部屋の掃除を心がける
(カビ菌の栄養となるものを排除)エアコンの温度や湿度を下げる。
洗濯物を部屋干しする時は、
除湿器を併用するなど部屋の湿度を下げる。 -
カビが生えてしまったら?
部屋の換気を行い、カビが生えている箇所を
乾燥させましょう。
エアコンのドライ運転が効果的です。畳の目に沿ってカビを掃除機で吸い取るか、
乾いたぞうきんでカビを拭き取りましょう。
エタノールなど消毒剤も効果的です。 -
ダニを発生させないために、注意したいこと
ダニが生育しない環境を作ることが最も大事です。 掃除機で畳の上のホコリやゴミなどダニの餌になるものを吸い取りましょう。
また、定期的な換気も効果的です。
畳の上にカーペットや上敷きを敷くと、湿気がこもったり、掃除がしづらくなるため、ダニが発生しやすい環境が生まれてしまいます。畳の上に敷物を敷くことは避けましょう。畳にダニが発生しやすいというのは間違えです。家の中にダニの生息環境を作らないこと、家全体に湿気やほこりを溜めないとが重要です。
畳表 ワンポイント豆知識
良質品ほど、畳表の折り目が出がち!
新しい畳表には、時に折り目が目に付くことがあります。
しかし、これは高品質ないぐさをたくさん使っている良質品ほど出がちです。
折り目は、使っている間に自然と消えていきます。